横浜中田教会 説教要旨 2024年9月8日

ダニエル書第4章24節 (旧1387頁)

エフェソの信徒への手紙第4章17節~24節 (新356頁)

本日与えられた御言葉からは信仰者の歩みが語られています。「そこで、わたしは主によって強く勧めます。もはや、異邦人と同じように歩んではなりません。彼らは愚かな考えに従って歩み、知性は暗くなり、彼らの中にある無知とその心のかたくなさのために、神の命から遠く離れています。」(4:17-18) パウロは、異邦人のように歩むのではなく、キリストによって知らされた新しい道を進むように勧めています。異邦人とは、聖書の神を信じない人々を指し、その生き方は神から離れており、滅びに向かっています。キリスト者は、かつては異邦人と同じように罪の中に生きていましたが、キリストの十字架によって救われ、新しい人生を歩むことができるようにされています。 パウロの「強く勧める」という言葉は、単なるアドバイスではなく、強い懇願を意味しており、救われた者として、古い生き方を捨てるべきだと勧めているのです。キリストに出会うまで、十字架が「私の救いの為だ」と知るまで、誰もが以前は異邦人と同じ生き方をしてきました。肉の欲するままに行動し、罪を犯し、人間本来の在り方、神さまとの本来あるべき関係を失って生きていたのです。しかし、今は違います。キリストの十字架によって罪ゆるされて、新しい人生を歩み始めているのです。それならば、新しい人生に相応しく歩むべきではないでしょうか。「キリストを学ぶ」ことは知識の習得ではなく、体験的にキリストを知ることであり、キリストに従って生きることです。キリストを信じて、親しく交わりをもっていくうちに、真理がこの方の中にあることが分かるのです。洗礼によって、御子イエス・キリストに結び合わされることで、私たちもイエスさまと共に復活の命を生き始めることができるのです。罪のために破れてしまった神さまとの関係が、結びなおされたからです。そのことによって「神の命」に与るようにされたのです。