横浜中田教会 説教要旨 2024年9月22日

出エジプト記第29章18節(旧142頁)

エフェソの信徒への手紙第5章1節~5節(新357頁)

キリストによる救いをいただいた者として、わたしたちは古い自分を

捨て、新しい生き方を始めることが求められています。その具体的な事

柄として、「神の愛にならう」ことが勧められています。言い換えれば神

の愛を手本として生きることです。特に「神に愛されている子ども」と

してわたしたちも愛するのです。この愛は、自分の仲間や気心の知れた

人々に限らず、敵や悪人に対しても注がれる愛です。

また、この神の愛は、世間一般の愛とは本質的に異なります。神の愛は

キリスト世にあたえてくださり、キリストが十字架にかかってごじしん

をささげてくださったように、深く、果てのない愛であり、わたしたち

が知っている愛よりも遥かに広く、無限です。イエス・キリストは自ら

を罪人のためのいけにえとして神にささげられました。わたしたちにそ

の愛に倣って歩むのです。このように、神の愛を受けた者は、その愛を

他者に対しても表し、世間の基準に基づいた敵味方の区別を超えた神の

愛を実践します。「神に愛される子ども」として、父なる神の愛に包まれ

た者は、自然とその愛を反映した生き方へと変わっていくのです。

パウロは、言葉の重要性にも触れています。信仰者は日常生活におい

て、他者を貶めたり、卑しめたりする汚れた言葉ではなく、愛に基づい

た言葉を語ることが求められています。キリストの愛に従う歩みです。

また、貪欲や不品行に陥ることのないように注意し、神に属する者とし

て、ふさわしい生活と言葉遣いが求められています。

最後に、感謝について言及されています。神への感謝は、わたしたち

を不満や貪欲から解放し、神に支えられた平和な生活へと導くもので

す。感謝の礼拝を通じて、わたしたちは自分の現状にかかわらず神を称

え、感謝することができます。このようにして、わたしたちは「神に倣

う者」として、神の愛に応え御国を目指す生活を歩むことができるので

す。