創世記第3章1節~22節(旧3頁)
ガラテヤの信徒への手紙第3章27節(新346頁)
人類最初の隠し事が今日のお話しです。創世記 1 章、2 章はかみさま
が世界を創造した出来事、人間を住まわせ管理するものとされた出来事
が記されています。そして 3 章では、神さまと人間の関係性が壊れてし
まうという大事件が起こるのです。
蛇は巧みな話術でエバに、神さまが人間に不自由を敷いているかのよ
うに思いこませます。そして、次第に疑いが人間の心の中で広がり、神
さまから離れて生きることのほうが自由なのではないかと思わせるの
です。とって食べてはいけない木の実を食べると、アダムとエバは目が
開けました。しかし、気づいたことは自分たちが裸だったということで
す。生まれてすぐは誰でも裸ですがそんなことを気にする人はいませ
ん。まして、神さまの園の中では誰もが心を神さまに開き「恥ずかしい」
なんて思わないのです。
けれども、パートナーにも、神さまにも本当の自分を知られたくな
いという思いが芽生えたため、体を隠し、本心を悟られないために神さ
まから姿を隠してしまったのです。罪を隠そうとすればするほど神さま
から離れます。でも、ちっとも自由ではありませんでした。
しかし神さまはそんな人間に新しい生活の場と、身を守る衣服を与え
ます。そして、すべての人の罪が赦され救われるためにキリストを衣と
する信仰が今、私たちにも与えられています。